【FP3級の勉強10】公的年金について03(過去問あり)

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当ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回も前回に続いて公的年金について勉強していきましょう。

公的年金の給付の種類

老齢給付障害給付遺族給付
厚生年金老齢厚生年金障害厚生年金
障害手当金
遺族厚生年金
国民年金老齢基礎年金
(付加年金)
障害基礎年金遺族基礎年金
寡婦年金
死亡一時金

障害給付

病気やケガなどで障害の状態になった場合に受給できる年金のことです。
障害給付には、障害基礎年金と障害厚生年金があります。

障害基礎年金

国民年金に加入している人が障害などの状態になったときに受給できる給付です。
障害基礎年金は障害等級の1級2級があります。

・受給要件
初診日に被保険者であること。元被保険者は60歳以上65歳未満で国内に住んでいること。初診日の前々月までの被保険者期間の内保険料の滞納が3分の1未満であること。
子供がいる人は子の加算があります。

・障害基礎年金額(67歳以下の場合)

1級795,000円×1.25倍+子の加算額
2級795,000円+子の加算額

障害厚生年金

厚生年金に加入している人が障害などの状態になったときに受給できる給付です。
障害厚生年金は障害等級の1級2級3級のほかに障害手当金があります。

・受給要件
初診日に厚生年金保険の被保険者であること。配偶者がいる人は条件もありますが配偶者加算があります。

・障害手当金
障害手当金は一時金

・障害基礎年金額(67歳以下の場合)

1級A×1.25倍+配偶者加給年金額
2級A+配偶者加給年金額
3級A
障害手当金A×2倍
Aは報酬比例部分の計算と同じ

過去問を解いてみよう

2023.09(34)

子のいない障害等級1級に該当する者に支給される障害基礎年金の額は、子のいない障害等級2級に該当する者に支給される障害基礎年金の額の( )に相当する額である。
1) 1.25倍
2) 1.50倍
3) 1.75倍


正解:…1)

2023.05(3)

障害基礎年金の受給権者が、生計維持関係にある65歳未満の配偶者を有する場合、その受給権者に支給される障害基礎年金には、配偶者に係る加算額が加算される。
〇か×か?


正解:…×

2022.05(34)

子のいない障害等級1級に該当する者に支給される障害基礎年金の額は、子のいない障害等級2級に該当する者に支給される障害基礎年金の額の(   )に相当する額である。
1) 0.75倍
2) 1.25倍
3) 1.75倍


正解:…2)

2021.05(4)

子のいない障害等級1級に該当する者に支給される障害基礎年金の額は、子のいない障害等級2級に該当する者に支給される障害基礎年金の額の1.25倍に相当する額である。
〇か×か?


正解:…〇

遺族給付

被保険者(年金加入者)又は被保険者であった人(年金受給者)が死亡した場合に遺族に対して遺族給付があります。

遺族基礎年金

もらえるのは、「死亡した人に生計を維持されていた子のある配偶者または
子の要件は、18歳に達する日以降の3月31日まで(障害等級1級、2級に該当する場合は20歳未満)
そのため、年金上でいう「子」がいない配偶者は遺族基礎年金をもらえません。
その代わり、寡婦年金や死亡一時金があります。
ただし、寡婦年金と死亡一時金は併用できません。

遺族厚生年金

厚生年金の被保険者が亡くなったときに一定の要件を満たしている人は遺族基礎年金にプラスして遺族厚生年金を受給できます。
もらえるのは、「死亡した人に生計を維持されていた①配偶者・子父母祖父母
遺族厚生年金額は老齢基礎年金の報酬比例部分の4分の3相当額。
被保険者の月数については、死亡した人の被保険者期間が300月に満たない時は、被保険者期間を300月とみなして遺族厚生年金の年金額を計算する。

過去問を解いてみよう

2024.01(4)

遺族基礎年金を受給することができる遺族は、国民年金の被保険者等の死亡の当時、その者によって生計を維持され、かつ、所定の要件を満たす「子のある配偶者」または「子」である。
〇か×か?


正解:…〇

2023.05(4)

遺族厚生年金を受給することができる遺族の範囲は、厚生年金保険の被保険者等の死亡の当時、その者によって生計を維持し、かつ、所定の要件を満たす配偶者、子、父母、孫、祖父母である。
〇か×か?


正解:…〇

2023.01(4)

厚生年金保険の被保険者である夫が死亡し、子のない45歳の妻が遺族厚生年金の受給権を取得した場合、妻が75歳に達するまでの間、妻に支給される遺族厚生年金に中高齢寡婦加算額が加算される。
〇か×か?


正解:…×

2022.05(4)

遺族基礎年金を受給することができる遺族は、国民年金の被保険者等の死亡の当時、その者によって生計を維持され、かつ、所定の要件を満たす「子のある配偶者」または「子」である。
〇か×か?


正解:…〇

2022.01(34)

遺族厚生年金の額(中高齢寡婦加算額および経過的寡婦加算額を除く)は、原則として、死亡した者の厚生年金保険の被保険者記録を基礎として計算した老齢厚生年金の報酬比例部分の額の(   )に相当する額である。
1) 2分の1
2) 3分の2
3) 4分の3


正解:…3)

2021.09(35)

厚生年金保険の被保険者である夫が死亡し、子のない45歳の妻が遺族厚生年金の受給権のみを取得した場合、妻が65歳に達するまでの間、妻に支給される遺族厚生年金に(   )が加算される。
1) 中高齢寡婦加算額
2) 加給年金額
3) 振替加算額


正解:…1)

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