【FP3級の勉強13】保険について(過去問少しあり)

FP

こんにちは。
当ブログをご覧いただきありがとうございます。

今日は、保険の基礎について勉強していきましょう。

リスク管理

日常生活に潜むリスクは
①死亡のリスク・長生きするリスク・病気やケガのリスクなどの人に対するリスク
②家のリスク・自動車のリスク・動産のリスクなど物に対するリスク
③他人に対する死亡、ケガのリスク・他人のものに対するリスクなど損害賠償のリスク
があります。

これらに対する備えが保険になります。

公的保険と私的保険

保険には国などがやっている公的保険(【FP3級の勉強07】公的保障について(過去問あり))と民間の保険会社などが運営している私的保険があります。

私的保険を取り扱う会社は「生命保険会社」と「損害保険会社」があり、それぞれ「生命保険」と「損害保険」を取り扱っています。また、それぞれの会社で「第三分野の保険」と言われる人のケガや病気に備える保険もあります。

生命保険
(第一分野)
第三分野
の保険
損害保険
(第二分野)
取扱いは生命保険会社のみどちらの保険会社も取扱可取扱いは損害保険会社のみ
終身保険
定期保険
養老保険
個人年金保険
学資保険
など
医療保険
介護保険
がん保険
傷害保険
所得補償保険
など
火災保険
自動車保険
自賠責保険
海上保険
など

保険の原則

保険の制度は大数の法則収支相等の原則の2つの原則を基に成り立っています。

大数の法則

大数の法則とは、たくさんの試行を行うと平均が真の値に近づく法則です。例えば、サイコロを何回も振ると、はじめはばらばらの数字でも回数を重ねていくと出た目の平均は3.5に近づきます。(1+2+3+4+5+6)÷6=3.5
大数の法則は、統計学で重要な概念です。

収支相等の原則

収支相等の原則とは、保険会社が保険料と保険金の合計額が等しくなるように保険料を算定するルールです。つまり、集めた保険料と支払った保険金がバランスを保つことで、保険契約者に公平な仕組みを提供しています。
保険料 × 契約者数+運用収益 = 保険金 × 死亡者数+経費
という式が成り立ちます。

3つの予定基礎率

予定基礎率は、保険会社が保険料を計算するときに用いる基礎率で、3つの要素から成り立ちます。

予定死亡率

  • 統計を基に年齢別や男女別の死亡者数を予測したものです。
  • 予定死亡率が高くなると、保険会社が支払う保険金準備額も増えるため、保険料も高くなります。

予定利率

  • 保険会社が保険料を運用して得られるであろう収益を予測し、その予測から保険料を割り引く率のことです。
  • 運用収益が高いと予測される場合は保険料が安くなり、逆の場合は保険料が高くなります。

予定事業費率

  • 保険会社が事業を運営するにあたり試算された費用のうち、保険料に組み込まれた比率のことを言います。
  • 予定死亡率や予定利率に比べ、保険会社ごとの差は大きくなります。

ソルベンシー・マージン比率

ソルベンシー・マージン比率とは、保険会社の健全度を示す指標です。
災害発生時などに予測できない大きな支払いに備えて、支払能力を計算して、この比率が200%以上なら安全とされています。

過去問を解いてみよう!

2023.09(36)

生命保険の保険料は、大数の法則および( ① )に基づき、予定死亡率、予定利率、( ② )の3つの予定基礎率を用いて計算される。
1) ① 適合性の原則 ② 予定事業費率
2) ① 適合性の原則 ② 予定損害率
3) ① 収支相等の原則 ② 予定事業費率
正解は…


3)

2023.01(38)

損害保険において、契約者が負担する保険料と事故発生の際に支払われる保険金は、それぞれの事故発生リスクの大きさや発生確率に見合ったものでなければならないとする考え方を、(   )という。
1) 大数の法則
2) 適合性の原則
3) 給付・反対給付均等の原則(公平の原則)
正解は…


3)

2022.01(36)

生命保険の保険料は、( ① )および収支相等の原則に基づき、予定死亡率、( ② )、 予定事業費率の3つの予定基礎率を用いて計算される。
1) ① 大数の法則 ② 予定利率
2) ① 適合性の原則 ② 予定利率
3) ① 適合性の原則 ② 予定損害率
正解は…


1)

2021.05(36)

ソルベンシー・マージン比率は、保険会社が、通常の予測を超えて発生するリスクに対し、保険金等の支払余力をどの程度有するかを示す指標であり、この値が(   )を下回ると、監督当局による早期是正措置の対象となる。
1) 200%
2) 250%
3) 300%
正解は…


1)

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