こんにちは。
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、知っているようで知らない住宅ローン金利の仕組みのお話です。
住宅ローンの金利に関係している言葉
・基準金利
・店頭表示金利
・店頭基準金利
・店頭金利
・店頭表示利率
・適用金利
・優遇金利
・ご融資利率
・優遇幅
・当期優遇幅
・通期優遇幅
・金利差引幅
・金利引下幅
早速ですが、この言葉は全部住宅ローンの金利に関係している言葉です。
どこまで理解できていますか?
難しいですよね。
というのも、同じ意味なのに銀行によって呼び方が違うので余計にややこしくなっています。
実際に適用される住宅ローン金利の仕組みや見方
まず上記の言葉たちをグループに分けていきます。
■本当の住宅ローン金利(元となる金利)…①
・基準金利
・店頭表示金利
・店頭基準金利
・店頭金利
・店頭表示利率
これ全部同じ意味です。
銀行によって呼び方が違うだけなんです。
以下参考ください。
例)みずほ銀行・auじぶん銀行・住信SBIネット銀行:基準金利、三菱UFJ銀行:店頭表示金利、三井住友銀行:店頭金利、イオン銀行:店頭表示利率
この①は、実際に借りる金利ではなくて各銀行が決めている住宅ローンの元々の金利です。
しかし、このままでは金利が高いので誰も借りてくれません。(例:みずほ銀行の変動金利の基準金利は2.475%)
そこで各銀行競争のためにここから金利を下げる戦いをしています。
例えば、「公務員の人は、うちは金利下げるからうちから借りてくださーい。」みたいな感じです。
■あなただけの優遇幅…②
・優遇幅
・当期優遇幅
・通期優遇幅
・金利差引幅
・金利引下げ幅
こちらも同じ意味です。
これが先ほどお話しした「借りる人の属性」によって変わる金利の引き下げ幅のことです。
フリーターと一般社員と医師だったらほとんどの場合優遇幅は変わります。(フリーターは借りれないですが、イメージです)
しかし、この優遇幅は公開していないことがほとんどです。
■ “本当の住宅ローン金利”①から“あなただけの優遇幅”②を差し引いた金利(返済額を計算するときの実際の金利)…③
・適用金利
・優遇金利
・ご融資利率
こちらがみなさん目にしている金利ですね。
これを元にみなさん住宅ローンの返済額を計算していきます。
自分の適用金利を覚えていたらいいの?
半分正解で、半分不正解です。
ここからは各銀行や借りる人によってばらばらになっていくので一緒に説明しづらいのですが、
返済当初は適用金利がわかっていればOKです。
しかし、
はじめの数年だけ優遇幅がたくさんあるけど数年経つと優遇幅が縮小するような契約だったり、
選んでいる金利の種類を変更したら優遇幅が縮小したりします。
例えば、
5年固定(1.0%)を選んで、当初の返済期間が終わった後にどの金利を選んでも基準金利から-1.0%の優遇をします。という契約をした場合。
※今からの計算は比較しやすくするために5年後も基準金利が変わっていないこととします。
5年固定の基準金利は2.90%①。そこから優遇幅-1.9%②を差し引きして適用金利が1.00%③
そして、当初期間終了後にまた5年固定の金利を選んだときは
5年固定の基準金利が2.90%①。そこから優遇幅-1.0%②を差し引きすると適用金利が1.90%③
同じ5年固定を選んだのに1.00%と1.90%になっていますね。
別のパターンも見てみましょう。
5年固定の基準金利は2.90%①。そこから優遇幅-1.9%②を差し引きして適用金利が1.00%③
そして、当初期間終了後に変動金利を選んだときは
変動金利の基準金利が2.475%①。そこから優遇幅-1.0%②を差し引きすると適用金利が1.475%③
でも、はじめから変動金利を選んでいる人は優遇幅が-2.10%②で適用金利が0.375%③だった場合
同じ変動金利なのに1.475%と0.375%で全然違います。
ここで覚えてほしいのは、契約時の優遇幅を借入期間ずっと有利なように話をもっていかないと大きく損をするということです。
まとめ
ほとんどの方がはじめて住宅ローンを組みます。
だから、目に見える当初の適用金利③しか見えないし、数年後の優遇幅②もあまり気にしていません。
でも、これが運命の分かれ道です。
この①②③を理解した上で、あなたの住宅ローンの優遇はいかがでしょうか?
これを踏まえて金融機関と交渉してみると案外あっさりと将来の優遇幅②を広げてくれるかもしれませんよ。
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